Bashのtimeは複合コマンドにも使える
bashのtimeは実行に要した時間がわかる。
$ time seq 1 100
1
...
100
real 0m0.045s
user 0m0.000s
sys 0m0.015s
で、これはコマンドでもビルトインコマンドでもなく、パイプラインで使う「予約語」であるらしく、timeの後ろには任意のbashのコマンドが書ける。
https://linuxjm.osdn.jp/html/GNU_bash/man1/bash.1.html#lbAM
例えば2つ以上のコマンドの実行にかかった時間が知りたいときを考える。
timeがもし「普通のコマンド」であれば多分こうするしかない。
time bash -c 'seq 1 100 | sed "s#\(.*\)#\1.dat#"'
# もしくは1回ファイルに書き出してから測る
echo 'seq 1 100 | sed "s#\(.*\)#\1.dat#"' > test.sh
time bash test.sh
しかし、timeの後ろにはbashの複合コマンドも使えるのでこう書ける。
# サブシェルで実行
time (seq 1 100 | sed "s#\(.*\)#\1.dat#")
# 同シェルで実行(末尾のセミコロンの付け忘れに注意)
time { seq 1 100 | sed "s#\(.*\)#\1.dat#"; }
# forで
time for i in `seq 1 100`; do
echo "$i.dat"
done
# whileも
time while read line ; do
echo "$line.dat"
done < <(seq 1 100)
これで思いつきでたくさんコマンドを組み合わせた場合でも簡単に時間が測れる。
bashの予約語のtimeの話なので、/usr/bin/time
を使う方法では当然ダメ。